1人で会社を経営している方や個人事業主は現金出納帳を
つくらず、しかも現金勘定もなくして経理すると楽ですよ。
1人社長の場合は未払費用勘定を使おう。
事務所に金庫を持って事業用の経費を支払うたびにそこから
支払っていたら大変です。
プライベートで遊んでいて、事業用の消耗品を買いたくなることも
あるでしょう。
この時、プライベートの財布と事業用の財布を分けて支払うのも
いいでしょう。
でも、大変ですよね。
なのでプライベートの財布から会社で使う備品も支払ってしまいましょう。
そして事業で使ったレシートは大切に保管します。
財布などに入れておいてレシートがたまったらノートにペタペタと
貼っていきますよ。
1週間に1度、2週間に1度、1ヶ月に1度などと期間を決めて
ノートに貼ったレシートの合計額を事業用の通帳から引き出します。
引き出したら会計ソフトに入力しましょう。
まずはノートのレシートを一つづつ入力していきます。
事業用のペンを買ったレシートだったら
貸方に消耗品費とし、借方は未払費用にしておきます。
日付はレシートに記載されているもので入力です。
最後に通帳から引き出したレシートの合計額を仕訳します。
借方は未払費用として、貸方は預金になります。
こうすることで、未払費用勘定は清算されて0円になります。
ポイントは事業で使ったレシートとプライベートで使ったレシートを
わけておくことです。
分けておいて事業で使ったレシートについてはこまめにノートに貼って
いきます。
レシートをノートに貼るだけで現金出納帳や現金勘定を作らないで
経理できちゃいますよ。
個人事業主はもっと簡単に経理できる
個人事業主には「事業主借」や「事業主貸」という便利な勘定科目が
あります。
事業用の通帳から1ヶ月に一度生活費を引き出すとします。この時の
仕訳は
借方が「事業主貸」で、貸方が預金になります。
その後プライベートの買い物をするために財布からお金をしはらった
時はどんな仕訳が必要でしょうか?
プライベートの支払いについては当然仕訳はしません。
一方、事業用の備品を買った場合には
借方が消耗品費で貸方が「事業主借」として経理します。
「事業主貸」と「事業主借」は特に同じ金額になる必要は
ありません。
事業のために支払ったら「事業主借」で処理すればいいのです。
わざわざ現金勘定を使う必要もないでしょう。
まとめ
1人社長や、個人事業主は事業に使った経費は立替えておくことが
できます。
立替えておいてまとめて清算すればいいのです。
従業員が多くいたら、すぐに経費を清算するために現金を
会社に用意しておく必要が出てきます。
そうなった時に初めて現金出納帳や現金勘定を使います。
1人や2人でやっているうちは楽なやり方を選択しましょう。